カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.7 - 書くこと

文章を書くことが好きだ。書いていると気分がいい。文章なら何でもいいかもしれない。退屈なビジネス文章でも書いていると楽しい気がする。いや、もう十年以上書いていないし、ビジネス文章を書いていた頃は書くことに目覚めていなかったけど。書いているときはかなり熱中していたような記憶がある。それにしても昔の文章はひどかったと思う。複文が多かっただろう。「〇〇は〇〇だが、〇〇は〇〇する」みたいなやつだ。複文は理解を阻害する。文は短いほうがいい。全体の構成にも気を配らないといけない。まず主張を書き、次にその理由を説明し、最後に主張を繰り返す。というのがいいらしい。このあたりは他にもバリエーションがあるようだが僕は現状でそういった文書を作る機会がないのでよく覚えていない。それはそれとして。こうやって文章を書いていると、何が楽しいということもできないが、いい時間を過ごしているようなきがする。心が定まっているというか、集中して安定している。僕は小説を書くのが主な活動だが、小説は書くための理由やネタに過ぎない気がする。でもまぁ小説はそれはそれで好きだから書くんだけど。でも小説でなくても書いていると気分がいいのだ。と言うか、むしろ無心になって文章を綴れるこのフリーライティングはとてもいい。ネタによっては文が出てこなくて手が止まることもあるんだけど、どんどん書くことが出てくればずっと書いていられる。僕は食べることが大好きだから食べる存在なのかと思っていたけど、こうやっていると僕は各存在でもあるのかもしれない。いやむしろ単に書く存在であってほしい。でもそうなると欲が出てくる。書く才能を持っていたらどんなにいいだろう。自然に書いた文章がとても優れているとしたら嬉しい。嬉しいが、世の中そううまくはできていない。大概のことが程々に収まるようにできている。ああ、なんて残念な。しかしまぁ書くことそのものが楽しい僕だから、コンテンツが優れているかどうかは別なんだよな。それは小説が面白いかどうかと同じで、書くのがどんなに好きでも作品自体は不出来なことが多いものだろうと思う。いや、まぁしかし、小説制作に出会えてよかったし、この度はフリーライティングに出会えてよかった。人生が書くことで豊かになるのだから。