カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.40 - 思考ノート

思考ノートとは僕が名付けたもので、思考を書き出すノートだ。小説制作の一部で欠かせないツールになっている。頭だけで考えていても上手くいかない。書き出すとなぜか上手くいく。きっと頭の中にあるうちは概念的・抽象的ではっきりつかめないことがあるんだと思う。例え頭の中で言葉になっていてもやはりつかみにくい。文字にして目で見えるようにすることではっきりしてくる。僕は発想を広げていくタイプじゃない。分析的に思考していく。例えば「主人公がピンチに陥る」と大筋を書いたなら「ピンチとは何か」と分析する。「命が危うくなる」と解き「危ういとは何か」と分析する。ここで例えば飛躍して「主人公の命を司る宝玉が破壊されそうになる」などと解いていく。命を司る宝玉というところに飛躍したので、ここから発展させていくことができる。発想が苦手な僕だけど、これくらいなら発想につなげられそうだ。何もないところから発想するのは難しい。ネタが必要で、ネタを得るための作業と言えるかもしれない。考えてみればフリーライティングというのも思考するのに使えるだろう。文章にしていくことで考えが進む。対話形式で書いてみてもいいだろう。自分で自分に質問したり突っ込んだり、話を深める返しをしたりすれば思考が進みそうだ。僕は思考ノートという小説制作の手法を手に入れた。小説制作できるのは思考ノートのおかげと言うこともできる。思考ノートがなければろくに考えられもしなかっただろう。もしかしたら上手くいかなくて小説制作は自分に向かないと判断していたかもしれない。わざわざ紙に書く必要なんて感じなかったのだけど、いろいろやってみるものだな、と思う。ちなみに小説制作以外の思考にも使えるはずだけど、小説制作以外で熟考することがないので使っていない。