カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.58 - 好みに合うラノベが少ない

2022/07/09 僕の好みのラノベは常にアクションのあるものだ。アクションというのは戦いとかそういうのではない。誰かの言動が物語を進めているものを指す。キャラクター同士の掛け合いが楽しいという人もいるが、僕はストーリーに関係のない会話ややり取りを好まない。また、状況を長々と説明するものも好まない。AさんとBさんの関係がどうとかで、だからCさんはやきもきしているから云々というような説明が延々と続く。ストーリーが進まず、アクションが起こっていない。同じようなものではキャラクターの考えていることが長々と描写されているものも好まない。一人称視点にありがちかもしれない。これもストーリーが進んでおらず、アクションがない。退屈になってしまう。読んでいられない。そこへ行くと漢文の物語は端的で好ましい書き方がされている。漢文の物語と言っても高校の授業で習ったもののことだ。ああいうふうだと興味を持って読んでいられる。そういう作品がいい。でも好みに合わないのはそれだけじゃない。作品としてしっかりしていてほしい。ファンタジーだからといって、普通の宿屋の裏手に大層広い洗濯場などあってほしくはない。リアルである必要はないが、リアリティは持っていてほしい。たった一個所のことなら我慢するが、リアリティに欠ける作品というのは随所のにそういう描写が出てくる。作者の基本がおかしいのだ。読んでいるうちにだんだん嫌になってくる。ある作品は、心を大きく持って許して読んでいたけど、クライマックスで主人公の起死回生の一手がだまし討ちだったので呆れて放り投げてしまった。他には主人公が最強であってほしい。ルパンは世界最高の怪盗という描かれ方をしているし、ケンシロウは基本的には最終的に勝ちを拾って最強であることを示していく。ただ、もうちょっと言うとあまりハラハラさせられたくないというのがある。テンションが高いと精神的に疲れてしまう。程々にしてほしい。そういう意味では北斗の拳はテンションが高すぎる。だけど面白いとされる作品はしばしばテンションが高い。だから好みに合う作品は少ないのだ。自分で書くしかない、となってしまう。