カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.20 - 人生

人生とはつまり今だ。人は今を生きることしかできない。過去の思い出に浸っていても、それは思い出に浸る今を生きているのだ。未来を思っていても、それは未来を思う今を生きているのだ。人は今から逃れることはできない。過去は忘れるかも知れない。未来は来ないかも知れない。だけど今生きている事実はどうあがいても変えられない。人生とはつまり今を生きることだ。その上で人生には意味がない。もし自分が死んでしまえば、自分が見ていた世界は観測者の不在によって消滅してしまう。何も残らない。意味なんてなかった。もっと現実的に、死が家族や知人の前から姿を消してしまうことだとしても、思い出になって記憶は薄らいで、そらから自分を知る人がこの世からいなくなれば自分の存在などなかったに等しい。意味なんてない。偉業を成して名を残したところでどれほどの意味があるというものでもない。名が残っただけだ。ああ、その人知ってる。それだけ。だけど意味なんて必要ない。今生きていることが全てだから。今自分が生きて何かを感じていれば、それが全てだ。意味なんてなくていい。コップの水が冷えていて美味しい。それだけで十分じゃないか。おかしな物を食べてお腹が痛い。それだけで十分じゃないか。今を生きている。今を謳歌しよう。謳歌するなんて素敵な気分じゃないときも多いけど、それが人生だ。そんな今を可能な限り生きようじゃないか。人生はなるようにしかならない。でも、なるようにはなるのだ。悲惨な目に遭っても、もう終わりだ、ということはない。なるようにはなる。そのくらいの希望が持てるくらいには今の日本は恵まれている。今を生きよう。精一杯生きよう。精一杯、適当に仕事して。精一杯、無駄話をして。時には精一杯、努力して。怠惰に過ごすことしかできないときもある。そのことを悲観しないでほしい。なるようにしかならないのだから。なるようにしかならない無為な時間を過ごしたとしても、なるようにはなる。心配は無用だ。