カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

ストーリープロッターを使った感想

日常的に思いついたシーンや出来事を「ネタ」として貯めておいて、プロットの中に組み込んでいく手法を基本としているようです。日頃からネタを思いつくタイプの人には都合のいいシステムだと思います。

プロットの追加で「超短編」から「超長編」までを選択すると構成法を踏まえた展開がプリセットされています。このとおりに作れば面白くなりそうに思います。ただ、思考が固定され思うように考えられなくなるのを感じます。別途構成法を学んでいるなら、プロットの追加では「自由」を選ぶのがいい気がします。

各パートにある「あらすじ」の入力画面には以下の項目が設けられています。

  • 何が起き
  • 誰と誰が
  • どういう反応をし
  • どう話が進むのか
  • キャラクターの感情・関係性はどう変化するか

これをきちんと埋めるようにすれば無意味なシーンにならないで済むと思います。

各パートには一つのプロットしか記入できません。プロット上の複合的な出来事(一つの出来事でメインプロットとサブプロットが進む場合など)がある場合に、それを明示的に記述できません。複雑なシナリオを作るには向かないように思います。

全体として、いい作用としては思考が誘導されて発想しやすいように思います。悪い作用としては仕組みに合わせて思考するようになってしまって窮屈を感じる点が挙げられます。

その他、以下の点を挙げておきます。

  • アプリに Tab 入力を奪われるため IME などで Tab を使用できない。
  • PC 同士のデータは同期されている。ただし環境(ダークモードとか)は同期されない。
  • 個人が運営している様子が窺え、サービスの継続性にいくらかの不安がある。