カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

サド・マゾ心理学

言動がいちいち気に入らない人がいる、自分の作品を駄作と表現してしまうなど、僕たちは日頃からコンプレックスと付き合っています。そのコンプレックスがどこから来るのか考えたことがあるでしょうか。これらは必ず認めたくない思いに由来しています。

大好き

僕の父親はデキの悪い人でいちいち気に入らないことが発生します。単純に考えれば気に入らない言動があるから気に入らないのだとなりますが、実情はもっと深いところにあります。実は、なんと、僕は父のことが大好きなんです。大好きな人がするから気に入らないことや、大好きな人に認められないから気に入らなかったりするのです。

恐ろしい

創作界隈でよく見掛けますが、自作品のことを駄作と表現する人がいます。そうでなくとも贈り物をするのに「つまらないものですが」なんて言いますね。日本古来からある謙譲的表現のように見えますが、本当はそんな理由ではありません。実は、自信がなく、低い評価を受けるのが怖いため自分から先に言ってしまっているのです。自分が傷付く恐怖から来ているんですね。

サド・マゾ

これらのことを認めるのはイヤなものです。あの気に入らない父のことを大好きだなんて。意気地なしなことに恐怖から謙譲表現を使っているだなんて。だけどそれを受け止めた先に自分への理解があるのです。どうしたらいいんでしょう。ここでサド・マゾ心理学です。自分を痛め付けてください。そして自分にイヤな現実を押しつけられて恍惚の表情をするのです。

自己理解

とまぁ実際にはそこまでサド・マゾになり切らなくていいんですが、自分を虐める、自分に虐められる状況を楽しんでほしいな、と思うのです。そうすることで自己理解が深まり、「どうして自分はこんな思いをしているんだろう」というのが解決すると、生きやすくなると思います。