カメリアの記事

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落書き - 中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の魔物

中世ヨーロッパ風ファンタジーといえば魔物が付きものだ。昨今のラノベで描かれる魔物は大衆化している。ゲームからの影響で、経験値を得られるくらいにはびこっている。ここから考え直さないといけないのではないか。

かつての神話などに登場する魔物はラノベで描かれるようにはびこってはいなかった。迷宮の奥に1体。どっかの山に1体。特別な魔物が存在していた。今時は野生動物の延長線上で種族として無数に存在するようになっている。どちらがいいのだろう。

そもそもそこらち中に魔物がいたら生活が成り立たないかもしれない。この点について僕は森の奥深くに行くほど強力な魔物が存在して、人里周辺にはあまりいないのだ、という設定で切り抜けている。しかし、それでいくと主人公が魔物と出会うことも少なくなり、魔物が多い利点が失われる。

他方、魔物が多い世界では、狩られる存在となってしまって野生動物と変わらない。なんか魔物ということでグレードが高くなって感じるけども、その実、普通の動物と同レベルまで陳腐化してしまっている。

ここは仕切り直しして、魔物を特別な存在に再定義してはどうだろうか。よくわからないけど洞窟の奥にいるのである。でもそれはそれでリアリティがないような。何かしら理由がないとポッとそこにいる、というのではマズい。それなら魔物がたくさんいて迷い込んだ、とでも言ったほうが自然に聞こえる。

であれば、魔物がたくさんいる設定にして、狩らなければいいのでは。魔物は強くて特別な人間にしか倒せない、くらいにしておいたらいい。つまり冒険者ギルドの廃止だ。昨今はこいつが出てきて魔物が陳腐化してなんかつまらなくなっている。

あれ、それはそれとして。魔物がたくさんいる世界観では魔物は普段は何をしているんだろう。動物と変わらず食物連鎖の一部として活動しているんだろうか。それでは野生動物の存在が危機に瀕する。寝ている? うろうろしている? 魔物らしさがないな。まぁ滅多にお目に掛かれない魔物の生態なんて謎でいいのだけど。あまり動物みたいに解明してしまうとやはり陳腐化してしまう。

じゃぁ、そんな感じで。魔物はたくさんいて、森の奥ほど強い種族・個体がいて、人々は滅多に魔物に出くわさない。遭遇するとなぜか魔物は凶暴で人間を襲う。でも日頃は森の奥にいて人里を襲うことはない。

これだと魔物に名前が付いているのが不自然になるんだけど、そこはどうするかなぁ。ゴブリンは見掛けることがあり、森の奥にはゴブリンの上位種がいる。同じことがオークやトロールやオーガにも言える。くらいでいいのか。元々の僕の世界観とあまり変わらないな。まぁえぇか。

追記

実際にどのくらい森の奥に魔物がいるのかと考えた際に、森の奥で活動する木こり・炭焼きを参考にするといいかもしれない。木こり・炭焼きが頻繁に魔物の害に遭うようでは成り立たない。つまり木こり・炭焼きの活動領域より奥に魔物がいることになる。Geminiに木こり・炭焼きの活動領域をたずねたところ歩いて1~3日、数十キロメートル程度だということがわかった。なるほど、一番人の近くにいるゴブリンがその範囲に生息していると考えれば相応の広さだという気がする。この感覚を持っておくといいかもしれない。