カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

データ保存の方法について方針転換した

主立ったパソコンが壊れてしまって環境が一新したことと、金銭的に困窮していて万全な環境でデータ保存ができない現状を踏まえて、方針を新たにしました。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

NAS は信用ならない

NAS は便利なデバイスです。どのパソコンからもアクセスできるし、付属のアプリを利用すればクラウドストレージとの同期が可能なものもあります。本当に素晴らしい。

だけど信用はできません。ストレージが正常でも NAS 自体が壊れたら復旧が大変なのです。

基本的に業者に頼むか NAS を買い換えないとデータにアクセスできないからです。 NASUnix ライクな OS を採用しています。ファイルシステムには xfs などが使われます。 Windows からでは基本的にはアクセスできません。

手元の資金に余裕があるなら業者に頼みましょう。きっと 10 万円くらいで復旧してくれます。そうでもないとデータを取り戻すのに膨大な時間と手間暇をかけてパソコンについて学ぶことになるでしょう。

NAS は信用ならない。このことを胸に刻んで計画を立てます。

NAS のバックアップを NTFS ドライブに

信用できない NAS を信用できるようにする方法があります。外付け HDD を NAS に接続しておいてバックアップの設定をするのです。

このドライブは Windowsファイルシステムである NTFSexFAT などでフォーマットされている必要があります。外付け HDD を NTFS などでフォーマット可能な NAS を選ぶのが重要なポイントです。

NAS が壊れた際には、分解して取り出した HDD を、 SATA USB 変換ケーブルを使ってパソコンで直接読みます。そうすれば復旧することができます。

バックアップ先の外付け HDD は 3 つ以上あるのが望ましいです。 1 つにはリアルタイムのバックアップで NAS と常に同じ状態を保ちます。最新のデータが保存されているわけです。

残り 2 つは半週間置き程度で交互にバックアップを取るものです。バックアップとは注意が必要な行為で、元のデータが消えてしまった場合、または正常にアクセスできなくなった場合、バックアップ先に「無」がバックアップされる可能性があるのです。

つまりバックアップ元のデータがなくなったら、バックアップ先のデータも消えるのです。これを防ぐために遅延してバックアップする方法を取るわけです。

BUFFALO の NAS がいい!

えぇ BUFFALO ダサい Synology がいい!っていう人もいると思いますが Synology は高い! NAS は壊れたときすぐ買い直せる価格のものを選びます。

その点 BUFFALO は手頃な値段です。 1 万 2000 円くらいからあります。

NAS が壊れたら分解して HDD を取り出してSATA USB 変換ケーブルを使って新しい NAS に接続します。上手くいけば読んでくれます。読んでくれなかったら HDD を入れ替えます。そのためには同じメーカの製品が一番です。

だけど自信や無謀さのない人は素直に業者に頼むのが一番です。データを失っても僕は責任を取れません!

重要でない大容量データを NAS に保存

本当に重要なデータを保存するのに NAS では不足です。どんなに厳重なバックアップがあっても自宅が火事になったら失われてしまいます。絶対に失われては困るデータはクラウドストレージへ同期します。

NAS にはそこまで重要でなく、またクラウドストレージに保存するには大きすぎるデータを保存します。

OS のインストールデータとか、映像データとか、そういう大きすぎるデータを同期すると面倒なことになりかねません。何かの際に全てのデータをクラウドストレージからダウンロードする必要に迫られたとき、何日もダウンロードし続けることになります。

ローカルには重要なデータをクラウドと同期して

それぞれのパソコンには重要なデータを保存します。それもクラウドストレージと同期しながら。僕は Google ドライブを使用します。版管理がされているので無を上書きしても 1 ヵ月間はごみ箱に保存されていて安心です。しかも各パソコンでデータが同期されますから非常に都合がいいのです。

それにネットワークに問題が発生してもデータにアクセスできるところも有用です。 NAS は便利ですがネットワーク越しのアクセスですから、ネットワークに異常が発生しては支障を来します。

例えば僕は仮名漢字変換アプリの辞書をそれぞれのパソコンと同期していますが、これに NAS を利用していたらネットワーク障害の際に上手く変換できなくなってしまいます。

総括

以上が新たなデータ保存計画のあらましです。まとめると下のようになります。

  • 重要なデータはクラウドストレージと同期された各パソコンに保存する
  • 重要性が低く大容量のデータは NAS に保存する
  • NAS は 3 本の外付け HDD にバックアップを取る
  • NAS のバックアップはミラーリングと半週間おきにする

というようなことで、パソコンも NAS も信用ならないのでバックアップは必須なのですが、どういう形でバックアップするのか、という点は個人のニーズや状況に合わせて千差万別だと思います。