カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.95 - スピード

2022/08/26 スピードというのはとかく速いのがいいと思いがちだ。仕事のスピードが速いと素晴らしいのは間違いないし、記憶するスピードが速いに越したことはない。電車や自動車のスピードが速いこと自体は危険が高まるが、目的地に早く着くのはありがたいことだ。スピードは速いのはいいことなのだ。ここでありがちなのが、なんでもスピードが速ければいいというものではないという言だ。それは確かにそうだ。例えば恋愛にはゆっくりと醸成する時間が必要かもしれない。仕事にしたって速いばかりが能ではなく、適切なタイミングで仕上がっているのがベストだろう。急いでばかりいてミスをしては元も子もない。とは言え、理想的な結果が得られる範囲内であれば速いほうがいい。同じ深い愛が醸成できるなら速い展開は両者にとって望むところだろう。ただ、現実問題として人がスピードにこだわって行動してしまうと、ついベストな結果を逃してしまうことがあり、速いばかりが能ではない、となるのだ。というのがスピードについての一つの見方だ。他には飛行機のスピードについて思うところがある。飛行機は速い。速いのはいいことなんだから速くていいだろうとなるのだけど、逆に、飛行機は速くないと飛んでいられない。地上にいてすら聞えてくる轟音を発してスピードを出さないと浮いていられないのだ。ここには技術の限界を感じる。ゆっくりであることには高い技術が必要なこともある。特殊な飛行機の場合、どれだけ低速で飛んでいられるかを突き詰めているものもある。それでもやはり飛行機は速いのだ。飛行機の場合、翼で揚力を発生させて(揚力なんて実は嘘だ、という論もあるようだが)飛ぶ方式には限界があるということだ。ラピュタ石なら滞空することも可能なのに。ヘリコプターは滞空できるけど、あれは翼をえらい勢いで回している。というわけでスピードが速くないと成り立たないものがあるというのも面白いものだなと思う。さて、スピードが速いのはいいことだと前述したが僕はスピードが遅い。理解するのに時間がかかるし、本を読むのも遅い。仕事は遅かったし、小説制作にも時間がかかる。僕は何かと遅いのだ。まぁ近くにIT系の人がいないから、そっち系の技術を使って人より速く事をすすめることができるけど、プログラマなんかからしたら当たり前の自動化をしているだけだしなぁ。小説制作ではあまりそれも生かされないで長い年月が必要になったりしている。平素から物事を素早くこなす訓練が必要なのかもしれないが、なかなか難しい。遅い人として愛してほしい。そう言えば「スピード」という映画があった。鬼気迫るクライムアクションとでも言うのだろうか。ああいう場面で僕は焦ってうまくできないタイプだ。そうそう、キータイプのスピードも普通に文章を入力しているときはそれなりだと思っているけど、キータイプのゲームなんかやると結果は芳しくない。せかされるとダメなんだよなぁ。