カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.47 - テーマ

テーマというと一般的には比較的簡単に捉えられている。バットマンならダークヒーローの苦闘がテーマになっているとか割と簡単に言及できる。小説やシナリオを書く上ではもっとややこしいことが言われる。正直なところ僕にはよく分からない。バットマンなら悪とと正義とは何かを問い掛けるだの、内包するいろいろなテーマがあるだの、難しいことを言うのだ。シナリオのハウツー本の中には書き終わってみないとテーマは見えてこないと記述されているものもあり、本当によく分からない。読・視聴者に真に訴えかけたいものがテーマだとか言われても、僕にはそんな訴えかけたいようなことはないから困ってしまう。じゃぁ僕の作品にテーマはないのかというと、またそうでもない部分がある。主人公が困難を力で乗り越えることを楽しむ、みたいなテーマっぽい思いを持っていて、じゃぁそれがテーマなんじゃないかということになる。しかし僕本人はテーマにしているつもりはなくて、そういう話が読みたいな、と思っているだけだ。それを軸に話を組み立てているのかと言うとそうでもない。それは作品の基本的なスタンスなのであって、そんなに意識していることではないのだ。僕の基本だから、意識しない。それにテーマはもっと深いものだと感じる。愛とか友情とか孤独とか正義と悪とか、そういった深いものがテーマにふさわしい。前述した主人公が困難を力で乗り越えることを楽しむ、というようなのは浅いように感じる。とは言え書いてみないとテーマは見えてこないという話からすると僕の作品にも書いてしまってから現れるテーマというのがあるのかもしれず、全くもって分からないのだ。テーマはいつまで経ってもよく分からない。