カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.43 - 斧

斧の形状について「どうなんだろう」と思っている。力学的に最適なんだろうか、ということだ。斧の重心は柄より前方にある。後方へ向かう柄に力を加えるわけだからバランスがちょっと悪い気がする。とは言えごくわずかだ。問題ないのだろう。そりゃ問題ないだろうさ。長い期間ずっと使われ続けてきたのだから。むしろ僕が考えている最適形状は実際には最適でないのだろう。世の中そんなものである。話は変わるが斧というのは重いから具合がいいものだ。重いから力が込められる。軽かったら腕力そのままで木を切らないといけない。重量部にエナジーを蓄えるからいいのである。それを考えるとヴァイキングの戦斧なんていうのは小さい気がする。ハルバードなんてもんのほうがよっぽど重く力を込められるように思う。戦斧は割と小さくて取り回しがよさそうだ。暴れん坊で残虐で、重い斧でぶった切っているイメージなんだけど、案外にコンパクトな戦い方だったのかもしれない。斧について書かないといけない。斧はそう言えば僕は持ったことがないかもしれない。はっきりした記憶がないし、持ったような気がするような気がしないような感じだ。使ったことはない。使ってみたい。どんな感じなんだろう。なんかすねに食い込む痛いイメージがある。指をたたき切る痛いイメージがある。僕は物に対してたまに災難のイメージを持っていることがある。ラーメンならラーメン鉢に手を突っ込むイメージだ。そういう経験したこともない変なイメージだ。斧のような刃物は怪我をするイメージが強いが、丸太の上に置いた指をタンッとたたき切るようなイメージを持っている。すねにぶつけてしまい食い込むイメージがある。脳が警鐘を鳴らしているのだろうか。近づかないほうがいいのかもしれない。斧は恐ろしい。いや、でもキャンプとかで使ってる良好なイメージもあって、そっちは格好いいような気がする。ただこのイメージは取って付けたようなイメージで、怪我をするやつのように染みついたようなものじゃない。やっぱり斧は恐ろしい。