カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

落書き - 中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の魔導具

魔導具とも魔道具とも書ける。前者は魔導の具、後者は魔の道具だ。若干事情が異なってくるけど細かいことはどうでもいいや。

落書き - 中世ヨーロッパ風ファンタジー世界の魔法」では魔法を使える人は少ないことになっている。少ない理由が「希少価値を高めるため」だった。であれば魔導具も希少価値を高めるために少ないほうがいい。

魔法が出回ってないなら代用の魔導具を出回らせて云々というのもロマンがあろうかとは思うけども、魔法に連なるものとして価値を高めたほうが全体的に面白さが生まれるのではないだろうか。

しかしまた別の事情がある。現代人の感覚として「人は夜も活動している」ようなつもりでいる。でも中世ヨーロッパのような古い時代には日が落ちたら寝てしまうのだろう。なので人の活動をモダナイズするのなら魔法の光が適しているのでは、という考えが出てくる。しかし市井に光をもたらすには魔法の光が安価でなければならない。ロウソクや獣脂よりも? ちょっと大盤振る舞いが過ぎる気がする。それなら僕はモダナイズを諦めたい。

昨今のラノベでは「魔石が使われている」というような設定がある。現代人の感覚では「何事か作用するものにはエネルギーが必要だ」というのがあり、であれば魔導具のエネルギーは魔力であろう。魔法の使えない人が魔導具を使うなら、確かに電池みたいなものが必要だ。しかし、電池みたいなものが存在すること自体が雰囲気を壊している。つまり魔石は不要だ。でも自分の中でどうしてもエネルギー的なものが~と気になるので、魔導具が周囲の魔力を吸収して~のようなことを思っておけばいいかな、という気がする。

魔導具が家電のようになるのもよろしくない。ファンタジー世界に現代の生活を持ち込むの尾は厳禁だ。ファンタジーは不便だから面白いのだ。文化が花開くのは自由の大空ではなく不便の峡谷なのだ

魔導具が登場するシーンはまさにマジックが必要なところだ。当たり前ではあり得ない現象を引き起こす場合の小道具として魔導具は登場すべきだ。例えば真実を述べる鏡でなければならない。例えば願い事を叶えるランプでなければならない。