カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

思考日記 - 失敗なんてしない

僕の主たる活動は小説制作だ。小説制作が生活だ。小説制作できている時間は短いものだけど、小説制作指定な時間はおまけのようなものだ。その小説制作をする上でいくつもの試みをやってきた。

紙のノートに書き付けながら思考を進めたり、A0ほどのホワイトボードを使ってプロットを考えてみたり。上手くいったものもあれば、上手くいかないものもある。上手くいかないのがほとんどだ。

上手くいかないことを取り上げて特段に「失敗」と呼ぶと途端に失敗になってしまう。でも僕の中でそれらは失敗という認識がない。上手くいかないことは当たり前だからだ。

言わばギャンブルに等しい。

何が成功するのか全く見当がつかず――本人は今度こそ上手くいくと思っているが客観的には――むやみやたらと試しているだけだというのに、ホイホイ当たるわけがない。当たらないのが普通だ。普通のことをいちいち失敗とは呼ばない。あなたの毎日、毎時、毎分は失敗ですか?

と、僕の小説制作の上で起こる上手くいかないパターンについて失敗でないと語ったのだけど。なんでもかんでも同じ視点に立って見られるとは限らない。例えば就職を希望し始めたとして、採用試験に落ちれば落ち込みもするだろう。

だけど、そうだなぁ。15年前に就職活動して落ち込んでいた自分と、小説制作で上手くいかないことが普通になった自分では、やっぱり視点が違うだろう。もうちょっと楽に受け止められる気がする。

そういった点から思うに、日頃からなにかとチャレンジして上手くいかないことを経験していれば無闇に落ち込まないで済むということなのかもしれない。チャレンジは人を育てるのだ。そんな気がする。