陰謀論は社会問題で困った現象です。陰謀論の実害は社会的にマイナスの影響があるところですが、根本にあるのはそれが間違っていることを論理的に証明できないところにあります。否定するのは合理的解釈ですが、論理的ではないのです。陰謀論を積極的に否定する人には、そこを勘違いしている場合が多いように感じます。
何事につけ証明しようがないことは人間の都合であって論理には関係がないことです。都合が悪いからといって本質的なところから間違っていると思ってしまうのは感情的で人間らしい解釈ですが、論理的・科学的ではありません。
だからといって陰謀論を支持するわけではありません。陰謀論は合理的ではありません。否定してしかるべきでしょう。ただ、その否定は合理的な解釈から生まれるべきものです。論理的に間違っていると言ってしまうのは、それこそ間違いなのです。
