カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.126 - 鉄

2023/01/26 鉄は鉄だ。鉄を言い換える感じがしない。それだけ僕にとってプリミティブな存在なのかもしれない。でもまぁ鉄は金属だ。基本的な金属ということができるかもしれない。物理的とか科学的に基本的なんじゃなくて、人間の生活において金属といえばまず鉄だ。自動車も電車も船も鉄でできている。ナイフやフォークもだいたいステンレスだから鉄だ。鉄が基本だ。鉄は混ぜ物でいろいろ呼ばれる。ステンレスもそうだし、鋼もそうだ。他はあんまないか。でもきっと鉄との合金はいろいろあるはずだ。鉄は錆びる。でも純度が限りなく高い鉄は錆びないしとても強靱らしい。不純物が微量なりと含まれているから錆びたりするんだそうだ。その不純物が特殊で一定以上含まれるとステンレスみたいな金属になるんだけど。まぁそれはそれとして鉄は錆びると赤くなる。地の味がする。味? 匂いっていうのかな。それに昔、そうだな、父が幼い頃だから60年くらい前だ。自分の血を売って生活費に充てている人がいたらしいけど、そういう人はヘモグロビンを増やすために錆びた鉄を浸けておいた水を飲んでいたらしい。鉄は重要だね。鉄は強ものの比喩で使われることがある。鉄血宰相とかかな。鋼鉄ジーグとか。鉄拳とか。現代ではただの鉄というのは弱い金属だ。曲がりやすく折れやすい。合金にして鋼とかにするから各所で有用になっている。でも昔は鉄は強かったんだろう。でもあれか、鉄と鉄の合金の区別があまりなかったのかもしれないな。鋼自体は日本の平安時代とかにもあったと思うし。剣とか刀とかを作っていたくらいだから。膝丸とかあるじゃん。だけど青銅器から鉄器に変わったような頃には鉄はあまり強くもなかったのだろうか。当時は逆に純度の高い鉄なんてものは存在しなかったんだろうけど、何でも混ざってりゃ強くなるのかっていうとそうでもないだろうしなぁ。さて、鉄は銀色をしている。黒金だ。鉄というだけでは黒くないと思うけど、なんというか精製のしかたで黒くなるのかな。熱間圧延鋼なんかは黒皮ってのが着いていて黒い。それでどうなのかよく知らないけど。それから鉄はそう錆びると赤くなって染料だか顔料だか、なんか色の成分になるのかな。なった気がする。ベンガラは鉄の赤だろうか。知らない。鉄は名字にあるね。小中学校の同級生で鉄元君っていうのいた。鉄の右が「失」ではなく自分のうちの字は「矢」だって言ってた。失うだと縁起が悪いからかなぁ。まぁいいや。鉄はどこで取れるんだろう。鉄は電気を流す。鉄は焼き入れできる。鉄は重い。鉄は冷たい。鉄は足に落ちると痛い。鉄は製鉄所で精製する。鉄は鉄工所にある。溶接するよね。