カメリアの記事

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Evernote 類似ツールは Evernote

Evernote は優秀なツールで、代替となるツールは存在しません。誰かが代替となるツールを見つけたとしたら、それは元々 Evernote とは相性が合わなかったのです。 EvernoteEvernote らしく(情報収集・整理ツールとして)使っているなら、類似ツールへ移行することはできません。 Evernote 類似ツールは Evernote しかないからです。

Evernote はそのあり方が巨大で、十全に利用するにはそれなりの覚悟が必要です。自分だけの世界観を作り出すのです。それが「タグ」です。タグは世界中の物事を自分の言葉で再定義する機能です。コップをウェブクリップしたとしましょう。なんとタグ付けするといいでしょうか。「コップ」、「食器」、「陶磁器」や「ガラス製品」、「プレゼント候補」、「素材」、「素敵なもの」などなど自分にとっての価値でタグ付けします。気軽に始めるには荷が重いかもしれません(それでも気軽に始めないと始まらないのですが)。しかし、こうやって仕分けることで、ググるだけでは探し出せないものが詰まったデータベースが出来上がるのです。

タグは複数のアイテムを選んで、または検索して選んで、いっぺんに付加したり外したりすることが可能です。また、タグ名はいつでも簡単に変更することができます。タグを別のタグの中に入れることでフォルダ分けのようなこともできます。

ちなみにノートブックによる整理は、僕は基本的には行いません。信用していないのです。ノートブックにはデータサイズの上限が決まっています。また登録できる件数には限界があります。これらを超えるとノートブックへのアクセスすらままならなくなり死んだオブジェクトが出来上がります。だからノートブックに限りなく詰め込むことはせず、毎年 1 年分のノートブックを作っています。整理はタグでのみ行います。

Evernote は自分の価値観で作ったタグでアイテムを探し出すことができますが、当然、全文検索ができます。しかも画像中の文字列からも検索してくれます(有償機能)。紙で提供される情報は未だありますし、スキャンして取り込みといったことが可能な点は素晴らしいところでしょう。

さて、冒頭にそれっぽい記述をしましたが、僕は Evernote を情報収集・整理ツールとして利用しています。メモとか文章を書くとかいう、生産的なことには使っていないのです。そのあたりが分かれ目かもしれません。目もツールであるとか文章作成ツールであるとかは他にいいものがあります。そこを重視して上述の Evernote の利点を上回るなら、そちらのほうがいいでしょう。この記事も Notion で書いています。 Markdown が基本で、はてなブログとの相性もいいですから。

ということで、 Evernote から積極的に移行する理由を持った類似ツールはないかと思いますが、用途に合わせて最適な選択をしたいですね。