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カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

説明ノート - ルートテーマ

僕が小説制作するにあたってルート、つまり根源的なテーマというのがある。これは何も分からず小説制作をしているうちに「自分が求めているのは何か」というのが見えてきて言葉にしたものだ。前提として僕は僕が読みたい小説を制作している。なので僕が読みたいテーマが、僕が制作するテーマだ。

ルートテーマは「大小の課題に挑んで解決し続けることが人生の満足である」というものだ。この文そのものは時間とともに少しずつ変化してきて今こうなっている。僕が実際の人生で感じていることであり、それは小説制作自体であり、また物語を楽しむにあたって僕が楽しいと感じる要素がこれだ。

特に課題に挑んで解決に向かって作業していることが楽しい。結果は二の次だ。過程を楽しんでいる。心理学的にも「少し背伸びして届くくらいの課題をこなしているときゾーンに入って幸福を感じる」というような話があるようだ。そこからするとわりと普遍的な感覚なんだろう。もしかしたら世間的にあまり知られていない、面白さの源泉、その一つかもしれない。

ところで「大小の」というのを付けている。ここは制作上で重要なポイントになる。大きい課題は普通の課題だ。旅をして中ボスやラスボスを倒すようなものだ。こういうところに面白みがあるのは当然という気もする。他方で小さな課題も面白みがある。これは意志に従って行動してわりと日常的な欲求を満たすことだ。

物語では常に大きな課題と向き合い続けるわけにもいかない。大きな課題を解決するための小さな課題もある。ラスボスに向かう旅の途中で隣の町に移動することなどだ。単に移動するだけだと課題とも感じられないけど、ちょっとした困難や問題が起こってそれを程々の労力で乗り越えるというのも楽しみの一つだ。こういうものも含めて常に面白い作品を目指している。

小説制作者のなかには退屈なシーンがあるのは仕方がない、退屈なシーンがメリハリになる、と考えている人がいるようだ。だけ僕はこれに反対だ。スリルの緊張感や面白さの度合い色合いにメリハリがあるとしても退屈なシーンは読みたくない。本来なら面白みのない説明でも前後の文脈から興味を持って読ませることはできると思っている。なにかしらの方法で面白くしたい。

ということで僕の作品の根底にはこのルートテーマが埋まっている。これを実現させるストーリーを描きつつ、文庫1冊分に対して別の表面的なテーマを乗せていく。そういうやり方をフラッグシップの作品で試しているところだ。