小説で文章の読みやすさが重要だと言われる。だけどどんな文章だと読みやすいのかについて語られることはない。読書が苦手な僕もいくらかは読んでいるのでその中にヒントを見いだしたいところだけど、どうも分からない。
東野圭吾「容疑者Xの献身」を少し読んでみた。読みやすいと思う。この文章の特徴を取り入れればいいのかもしれない。漢字が少ないと感じる。それに見慣れない漢字がない。なるほどそりゃぁ読みやすいわな、と思う。
村上春樹「騎士団長殺し」も少し読んでみた。これも読みやすい。東野圭吾より漢字が多い印象だけど、僕が使うような見慣れない漢字が出てこない。漢字とひらがなが交互に出てくる部分があったりするけど、これも読みにくいとはならないしなぁ。
ひるがえって自分の作品を読んでみるんだけどこれも読みにくくない。読みやすいように感じる。漢字が多いし見慣れない漢字もある。でも、だから読みにくいともならない。強いて挙げるなら、語を別の近い意味の語に置き換えて誤読してしまうことがある。例えば「強奪」を「奪取」と読む、とか。これは自分の文章だからだと思う。アマチュア作家さんの作品も含めて他では起こらないんだけど、まさか僕の文章特有の現象ではあるまい。
僕は読むのが遅いので難読文章でも影響が出にくいのかもしれない。そうだとすると文章の読みやすさとかは分かり得ないものとなってしまう。文章の違いは分かるから、そこから何が読みやすさにつながるかを探していくしかないんだろうなぁ。