カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.140 - 母

2023-02-03 母は、僕がうつ病になって実家に戻ってくるまではあまり接点がなかったような気がしている。子どもの頃はそれなりに普通の親子だったような気がするけど、いつ頃からかなんとなく距離があったような感覚がある。父との距離感と比べて母は一歩引いていたようなイメージだ。それが、うつ病になって実家に戻ってきてから付き合いが深くなったような、フレンドリーになったような、そんなふうに感じている。何が変わったわけでもないように思うのだけど、どうなんだろうな。母といえば近年は体が弱ってきていて心配している。気がかりだ。それに現金な気がかりもある。母にお金を無心すると、母は近くの郵便局のATMからお金を入れてくれるんだけど、それができなくなるとちょっとこまったことになる。ほとんどお金を使わないでいればローン返済はやっていけるのだけど、日用雑貨とか必需品を買ったり本を買ったりすると足が出てしまう。そこらへんのことを父に話をすると、ローンのことがバレてしまう。父はとても怒るだろう。それは困る。そういう意味でも母には元気でいてもらわないといけない。母は飼猫を大事にしている。ミミちゃんだ。孫のように扱っている。その点、僕に孫ができないものだから申し訳ない思いがある。まぁね。母は家の周りの野良猫にエサをやっている。キャットフードを買ってきて毎日餌場に提供してやっている。半分くらい飼っている感じだ。猫のことを気に掛けて風邪をひいて酷くなった猫は父と一緒に動物病院へ連れていくこともある。貧しい貧しいといいながら、まだ余裕がないわけでもないようだ。母は家計をやりくりしてきている。家のローンを返済するのだって母が厳しく管理してきたからだと母は言っている。父は気持ちだけは強く持っているけど、実際に作業したりするのは趣味以外はないからな。母と以前口論をしたとき、母は思い余って僕に、僕はみっともないから人前に出ないでほしいと思っていると言った。言ってはいけない言葉だったと思う。以来僕は近所のコンビニ以外には外出していない。メンタルクリニックにも行くけどね。それだけだ。母は決して自分の間違いを認めない人だ。心に弱いところがあるように思う。自分の間違いを認めないというか認められないのだろう。