カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

魔法とロボの違い

魔法とロボには、原理か結果かの違いがある。原理とは根本であり原因だ。原理自体は面白みも何もないが、原理に従ってなんでも生み出すことができる。結果とは既に因果から導き出されてしまったもので、結果自体に変化はない。

魔法は原理だ。魔法を受け入れた時点で、その原理によって生み出される物事も受け入れられる素地がある。つまり「この現象は魔法です」と言われればおおよその物事を納得できるのだ。あまり都合のいいことを言っていると、そっぽを向かれる。それでも可能背は無限大と言える。

ロボは結果だ。ロボを受け入れても、その原理まで受け入れられるかは分からない。ロボの原理とは工学的、生産技術的な話になる。「そんな不自然なロボはおかしい」「そんなロボは作れない」という声がやまないのは、つまり原理が説明されていないからだ。原理を置いておいて結果だけ押しつける形になっている。人を選ぶ分野と言えるだろう。

ここで注意していただきたいのは、僕はロボの持つ潜在的な欠点を指摘しているのであって、ロボは面白くないと言っているのではない点だ。ロボはロボとして大きな面白みを持っている。実際に面白い。その事実は動かない。