カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

FW No.69 - 空腹感

2022/07/18 以前、空腹感を耐えるのは簡単だと書いたがあれは嘘だ。嘘というのは間違いという意味を持っているので、ここで言う嘘とは間違いだったという意味だ。食う区間は耐えがたい。活動ができなくなる。今、空腹感にさいなまれながらフリーライティングをしているから何もできなくなる訳じゃないけど、寝転んで書いているし、少なくとも小説制作のような思考力を使うものはできない。腹が減って考えられない。エネルギー不足が影響を与えるのは運動能力だけでなく思考能力にも及ぶのだ。満足に考えられない。小説制作をするのにもっと楽にできるのなら、考えないですらすら書けるのならいいかもしれない。だけど僕には無理だ。小説制作はとても考えなくてはいけないからだ。そういう意味ではプログラミングのほうが楽かもしれない。条件反射的にやっている部分がある。でもきっと難しいアルゴリズムを考えるのは無理だろう。案外単純なところでミスをするかもしれない。空腹感は気分を萎えさせる。ここで一つ。「空腹感は気分を萎えさせる」と書いたが、小説を書く際には無生物を主語にしないことにしている(三田誠広がそうしろと書いていた)ので、そういったことについても注意を払いながら書かないといけない。注意を払わないとなんとなく書いてしまうからだ。空腹でエネルギーが足りないときには、いちいち難しい。と言うか、空腹感というだけならまだマシなのかもしれない。問題はエネルギー不足から来る思考への忌避感だ。考えるのが苦痛なのだ。考えるエンジンの回転がしきい値を上回らない。低回転でしか考えることができない。そう、空腹感があって気分的にフラットなときでも考えることができる場合もある。淡々と考えるのだ。案外感情の上下がなくて楽だったりする。空腹感はそれだけではクリティカルではないのだ。空腹感が高確率で連れてくるエネルギー不足が問題なのだ。とは言え空腹感が辛いのも事実。しおれてしまう。なんとも言えない不快感がある。口の中が嫌な感じになる。味を欲しがっている。水ではない何か。塩分はごまかしになるけど何か違う。炭水化物だ。空腹感は炭水化物の味を欲しがっている。甘いものでもいいはずだ。むしろ甘いもののほうがいいはずだ。だけど僕は炭水化物欠乏症の気があるから炭水化物じゃないと駄目だ。でも口の中が嫌な感じになっているときに味を付けてない米飯なんか食べられない。余計に嫌な感じになってしまう。味が必要だ。塩気のある味が。カツ丼とか、カレーとかがいい。欲するのはそういうものだ。実際に食べるのはもっと質素なものでも事足りるけど。濃い味のものを欲するようになる。