始まりは去年の今ごろだったでしょうか。近所の空き地(密林化している)が整地されました。そしていつの間にかアンテナ柱が立ちました。秋口だったか、アンテナ柱に登って作業している人がいます。下の人との会話に「楽天は」という語を発見しました。なんと楽天モバイルがやってきたのです。
そのアンテナを使ったサービスが提供され始めたのが去年末。僕は狙っていたのですが、面倒で手がつけられず、今月に入ってやっと申し込んでみたのです。何に使うつもりで申し込んだのでしょうか? 家全体のインターネット通信を担わせるためです。
さて、ここで僕の住む地域の回線状況をお話しせねばなりません。楽天モバイルに自宅の通信を任せるに至る前提条件です。まず、光は来ていません。多分来る予定もないでしょう。
最速の回線は地域のケーブルテレビが提供するものです。市ぐるみでこのケーブルテレビ敷設を推進していました。で、うちは加入していません。インターネット通信だけでも加入するつもりはありません。僕が気に入らないからです。
次に速い有線の回線は ADSL です。田舎にはまだまだこんな地域がたくさんあると思います。絶望的です。いつぞやまでうちも ADSL でした。まぁ文章や画像のページを閲覧だけしていえるなら ADSL でも悪くはないのです。混み合う時間帯に酷い状況になりますが、それさえ我慢すれば。
ですが、そればかりとはいかないのが昨今です。Windows はアップデートをダウンロードするし、父は YouTube を見るし、僕だって Amazon Prime でアニメを見ることがあるし、何かとデータサイズが上がり、いろんなデバイスがネット通信するようになりました。時代遅れの回線ではやっていけないのです。
そこで僕はひらめきました。同じ公称 1Mbps でも実速度が高いはずの回線があると。それが UQ WiMAX でした。 1Mbps よりもっと速い回線なのでは? そうです。通信量の上限を超えなければ。超えるとペナルティ?で 1Mbps になるのです。上限なんてすぐ超えます。ですが、 1Mbps の回線としては利用できるのです。しかも、制限をかけているだけで回線自体はもっと速いわけですから、実速度は ADSL より高くなるはずなのです。そして実際そうでした。とは言えしょせん公称 1Mbps です。 ADSL に毛が生えた程度だったのです。
そこへ楽天モバイルが現れました。これは詳細に調べていないので実はよく分かっていないのですが、通信量の上限なしで LTE が使えると言うではありませんか。 LTE ですが、きっと仕様の最低速度 35Mbps でしょう。ですが 1Mbps の 35 倍速いのです。価格もほとんど変わらないので乗り換えるしかありません。
で、まずは UQ との契約を残したまま回線を乗り換えました。少なくとも回線速度は 100 倍になりました。 UQ WiMAX の実速度の最高はおよそ 250Kbps です。キロですよ。楽天モバイルは 25Mbps くらい出るのです。ここは天国か!?
ただ、あまり実感できません。と言うか何かが怪しいんです。 Twitter をしていても画像が表示されるのにタイムラグがある場合があります。操作によっては Twitter の Android アプリが永遠に TL を読み込まないことがあります。「何かある」のは確実です。「インターネット回線の速度テスト | Fast.com 」で計測すると確かに速くなっていますが、その数字どおりではないのです。
とは言え、開通から今日までの 20 日間で 182GB の通信量があります。単純に計算すると 105Kbps で 24 時間通信しっぱなしということになります。純粋に UQ WiMAX では出せない数字です。よく分からないけれど恩恵に与っているようです。
ところで、今の今、この段落を執筆している現状で通信速度が制限されている可能性が出てきました。回線速度が 1Mbps 前後しかありません。これまでからすると最低の速度です。楽天モバイルの料金プラン詳細のページには次のようにあります。
公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行う場合があります。
このあたりに引っかかっているのでしょうか。
その後、午前 0 時の段階で回線速度は 19Mbps に回復しています。混み合ったときに優先順位が低いのかもしれません。ちょっとよく分からないですね。
総合的に見て僕は楽天モバイルに乗り換えるつもりでいます。上述でペナルティによる速度制限があったのだとしても、今月は使いすぎです。標準的な月にはペナルティを食わない可能性もあります。性急な判断はよくありませんから、 2 ~ 3 ヵ月くらい二重契約しておいて最終判断します。費用が単純計算で 2 倍になるのは痛いですけどね。