ザーサイが食べたい。初めてザーサイを食べたのはいつかなのか知らないけど、あの味に魅了されたのはいつのことか覚えている。明石市の朝霧に住んでいて、うつ病で会社を辞めてグダグダしていたあの頃だ。住んでいるマンションの 1 階に中華料理店があり、そこで揚げそば定食か何かを頼んだときについてきたザーサイを食べたときだ。こんなに美味しいものがあるのかと思うほど美味しかった。好物の主菜に匹敵する美味しさだ。
その味を、十年以上経った最近になって思い出した。先日はファミマで桃屋のザーサイを買って食べた。美味しかったけど、あのときの味には劣る。何が違うのかは分からないし、あの頃の精神状態だからだったのかもしれない。いやしかし忘れられない味というのはあるものなんだな。いやいや、忘れられない味なら他にもある。ずっと前からあった。ただまぁ、社会人になってからそんな味に出会ったことに感慨深いものを感じたのだ。
ザーサイについて書くことは多くない。付き合いはそれくらいなのだ。しかし、今 Amazon で買おうか迷っている商品ならある。「マニハ しょうゆ漬(刻み) 味付ザーサイ 1kg 」だ。いい色をしている。本来、味の決め手は塩味と酸味とザーサイらしい風味にあるだろう。そう考えれば唐辛子っぽいオレンジ色をありがたがることもないのだが、なんとも「そそる色」じゃないか。僕は辛いものが好きだしちょうどいい。ラー油だろうからごまの香りもあるだろう。たまらない気分だ。買うしかない。ハンディクリーナを買わなかったのだし。こんな些細な物で幸せが得られるのだ。
さて、これと一緒に買いたいのが「岩崎工業 抗菌 スクリュートップキーパー1500ml 深型 B-2276KN 」だ。もう 4 個も買っている。特別に何がいいというワケではないが、使い勝手がよくて重宝している。いや、フタのパッキンがよく効くものだから開けにくいみたいな不満はあるものの、そんなにキツいわけじゃないし。それに大した意匠が凝らされているわけでもないのに魅力的な造形をしている。縦横が黄金比だったりするんだろうか。とにかく気に入っている。こいつにザーサイを入れるんだ。想像するといい気分になってくる。もう注文するしかないな。