カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

やって後悔しない精神性

「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいい」と言います。「あのときやっておけばよかった」と後になってから言ってももう遅い、ということでしょうか。でも「あんなことしなけりゃよかった」というのも同じくらい嫌なことじゃないでしょうか。冒頭の言は、本質的に何かが違うのではないでしょうか。

そもそも、「やらない」ことはいけないことなんでしょうか。無鉄砲に挑戦すれば、場合によっては取り返しのつかないダメージを体や人生に負うことになります。「やらない」というのは危機回避として重要な選択肢です。なんでもかんでも挑戦すればいいわけではないのです。例え「あのときやっておけばよかった」と後悔するとしても、実は選択は正しかった、ということもあるかもしれません。

そして、挑戦して失敗すれば「やらなければよかった」と後悔するかもしれません。それこそ体や人生に取り返しのつかないダメージを負った場合、大きな後悔をすることになります。やって後悔するほうがよほど問題な場合もあるのです。

とは言え、やらないで後悔することも確かにあります。特に、金融にせよ人生にせよ、投資しておけばよかったと後悔することがあるのではないでしょうか。年を取ってしまって、昔のようにはできない事情も発生するでしょう。これにしても悔やんでも悔やみきれないということがあるかもしれません。虚しくなってしまいますね。

さて、やっても、やらなくても、後悔するかもしれません。どうしたらいいんでしょうか。上手くやる、という答えを出したのでは面白くありませんね。もうちょっと考えてみます。そもそも後悔している状態というのはどういうものでしょうか。今の自分に満足できないということではないでしょうか。これは「後悔」より広い意味を持っているように思えます。

今の自分に満足していれば後悔することなどないのではないでしょうか。体や人生にダメージを負っても、今の自分を認めて満足できていれば後悔にはつながらないのです。今の自分に満足、つまり昨今流行の自己肯定感の問題です。ただ存在しているだけで満足している状態。心を開いて全てを受け入れ、どっしりと構えて揺らぐことがない。そんな状態を目指すべきです。

そうなる方法については触れないでおきましょう。あちらこちらで言われていますし、また逆に、自分自身に効果のあった方法を知りません。

さて、後悔したいために必要なのは「やって後悔しない精神性」だと思います。やりたいことはやったほうが前進的です。前に進むのは人生において大切なことです。失敗を恐れて挑戦できないのはもったいない。ある程度の自己肯定感を持っていれば人生に失敗しても後悔することはないのです。自己肯定感を高めて挑戦すべきでしょう。また、挑戦することで得られる自己肯定感もあると思います。小さな挑戦を繰り返すのがいいかもしれません。

と、書き綴るくらい簡単に挑戦できたらいいなぁ。