カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

正しくなくてもいいんです

僕は畜産は残酷で倫理にもとることだと考えているんですが、であるなら畜産の利益を享受するのは間違いです。でも肉を食べています。食べたいです。食べるのをやめる気はありません。それでもいいんじゃないかと思っています。間違ってたっていいんです。

自分の言動が正しくないといけないと思い込んでいると、欲望を正当化するように自己弁護が働きます。本当は何が正しいのかが見えなくなります。畜産を残酷だと感じているのに、肉が食べたいから、残酷だという思いを見ないようにして自己弁護するのは、それこそ間違いです。

人はしばしば欲望を正当化しようとします。自分のやりたいことが正しいことだと思わずにはいられないのが我々です。そのせいで、言動を正当化するために、より深いところで間違いを犯すことになるのです。正しくあらねばならないという思い込みのせいで、本当は何が正しいのかが見えなくなるのです。

そうなるくらいなら、自分の言動が間違っていると認識した上で、それでも欲望に従ってやっているのだと認めるべきです。小さなことなら、そういう場面はしばしばあります。「本当はいけないんだけどな」というやつです。それをもっと大きな大切なところでも使うのです。