カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

物語上の大問題とは

小説制作で大問題を作ろうとしてラスボスに「魔界とこの世界を一つにする」などと言わせようとしたのですが、今ひとつ大問題という感覚が持てません。大問題だろうことは分かります。だけど感情的なところで問題を感じて焦燥感を抱いたりできないのです。

問題の規模というより「主人公にとっての身近さ」が重要なのかもしれません。そういう意味では世界というような漠然としたものより家族のことのほうが重大になりそうです。南極大陸が沈むと聞けば大問題だと判断できますが、家族の命の問題のほうが心情的に大問題です。

しかし、大問題かどうかの尺度として「主人公にとっての身近さ」と言うとおかしいですね。何かが失われると困るから大問題たりえます。これを言葉にするなら「主人公にとっての切実さ」ではないでしょうか。すると再考が必要です。

「魔界とこの世界を一つにする」について、世界の守護に尽力する主人公の姿を描き上げれば、大問題だと実感できるのではないでしょうか。作品の作り方次第では右中指の逆むけが大問題になるかもしれません。

つまり物語を作る上では、重要な物事をしっかり描いていくことが大切なのでしょう。大問題とは恒常的に存在するものではなく、「大問題になるように書く」ものなのです。