カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

自作品に満足できない理由が分かった

難しいことは考えないで書いてみよう、ということで書いた作品に全く満足できませんでした。いつぞや小説家になろうに投稿したものです。何が満足できないのか、ただ「簡単すぎる」というような理解しかありませんでした。しかし今日、その本当の答えが見つかった気がします。

何かが足りない

物語は出来事を描くものです。精神的葛藤を延々と書き連ねるのはまた別の何かでしょう。僕が出来事を書いていたのは間違っていませんでした。しかし感じるのです。「それだけ?」と。何かが起こって決着して、それで? と。

葛藤と決断

足りないのは精神的葛藤でした。物語全体に渡って葛藤している必要はありません。全体が関係を持っていなければなりませんが、葛藤を描くシーンは一つでもいいのです。この宝物を手に入れれば他の全てを失ってしまう。そこで葛藤し、決断するのです。

精神的ボリューム感

この葛藤と決断の強力なものはカタルシスと呼ばれるでしょう。主人公が苦悩する中で選択したものが物語を決定付け、カタルシスが訪れます。こういった、読者の精神的ボリューム感が僕の作品には欠けていました。物語は出来事を描くものですが、出来事しか描いていなかったのです。

手応え

分かったから簡単だとは言いませんが、何をすればいいか分かったことは大きな収穫です。取って付けたように葛藤をさせてもダメでしょう。作中に溶け込んでいなければなりません。どうやって溶け込ませるのかが新たな課題です。課題はつきませんが、どうやら前進しているらしい手応えはあります。