京極夏彦が書かないポリシーだと語っていました。本物の作家みたいで格好いいですね。だから僕も取り入れることにしました。
努力はしている
地の文でそれとなく補ってなくすように努力しています。例えば下のような書き方。
「いや」――悲しげに――「それはできない」
こうすると「――悲しげに――」の部分に間を感じられるかと思います。こんな感じで「間が開いて」などと地の文で説明することなく間を感じさせるのがいいのではないでしょうか。
難しい
だいたいは文脈から理解できるように書けるので大幅に減りました。ですがなくせないこともあります。例えば下のような場合。
男は驚いて聞いた。
「いいことあった」
「聞いた」とありますから聞いたんだろうことは分かるんですが、読む際に脳内でどうしても語尾が上がりません。感覚的な問題です。僕にはピンと来ないのです。ここでは言い回しを変えるのも難しく「?」を付けざるを得ませんでした。
文脈で感じさせる
そもそも地の文で文脈が伝わっていればあのような記号は無用なんでしょう。驚いたかどうか、たずねたかどうか分からない書き方をしているとしたら問題です。問題なんですが、案外にそう書けてなかったりするから困るんですよね。注意したいところです。