昔ホテルでアルバイトをしていました。真面目な僕は思っていました。問い合わせの電話があった際など、お客様が関心を持ってくださっただけで嬉しい、と。サービス業、接客業としてあるべき姿だと思います。これは正しい。つまり一話だけ読んでくれた読者も喜ばしいのです。
他方
ドライに経営の視点で見るとどうでしょう。一銭も落とさないお客様は嬉しくないのです。込み入った話をすると全く変わってくるのですが、それは置いておいて。一銭も落とさないお客様ばかりでは倒産してしまいます。一話しか読んでくれない読者ばかりでは、自分の作品はつまらないということです。喜んでいる場合ではありません。
両者の視点が必要
しばしばそうですが、片方ばかりでは成り立ちません。両輪あってこそ車は進むのです。ありがたいこととして受け取りつつも、自作品への評価としては厳しい目で見なくてはなりません。