カメリアの記事

意味があることやないことを綴ります

好評も悪評も参考にすべきでない

小説作品を投稿すると感想をもらえる人がいるそうです。羨ましい限りですが、好評をもらったり悪評をもらったりするとのこと。世間の論調は「悪評を参考にすべきでない」です。悪評として問題点を指摘するより、評者の鬱憤のはけ口になっているらしいので当然のことかもしれません。かといって好評ばかりを参考にすべきでしょうか。

そもそも評価じゃない

そもそも感想です。そこに左右されると自分が書こうとしているものが書けなくなるのではないでしょうか。あの展開が良かったと言われたとして、喜んで同じような展開を増やすのでしょうか。そこには注意が必要です。分析が必要です。言っていることが本当にそのままの意味なのかどうか。評者の心理分析をしたら、言っていることとは違うところに魅力を感じているかもしれないのです。

評価を求めよう

読者の自由闊達な感想ではなく、理論に基づいた評価が重要です。小説を面白くするにはどうすればいいのかを知っている人(書ける人でなくても)の評価です。言うなれば信頼できる人のアドバイスです。こういう評価では単に「主人公が強くて面白かった」ではなく「主人公の強さを表現するのに使った噛ませ犬が上手く働いていた」などと具体的で実践的な言葉がもらえるはずです。

人間関係

そういった実のある評価を得るには人間関係の構築が欠かせません。作り手として信頼できる人との付き合いを持つことが重要と言えます。僕自身が苦手な分野なので、具体的にどうすればいいのか書くことができませんが。

感想は現実

感想を参考にすべきでないのは確かですが、読者が作品について喜んでいるのか、好んでいるかの現実ではあります。好評はそのまま喜んで糧にすればいいです。悪評をもらったとしてもそれは「悪評を送り付けるにふさわしい存在感」を感じられているということ。悪評と言えど、評価に値すると思われているということです。そのあたりを踏まえて、自作品がどんな影響力を持っているのか実感したいものです。