体裁にこだわらない執筆環境として、機能的にはテキストエディタのほうがいい。それはそうだと思います。ただ、「普段から Word を使っているがテキストエディタは使わない」という人にとって、テキストエディタへ移行することにどれだけメリットがあるのかと考えると、ハードルに見合わないかもしれません。
機能は充実している
体裁を整える機能がない代わりに様々な機能が充実しています。
特に検索・置換機能は優れています。フォルダ内の全ファイルに対して同時に検索・置換操作ができるのは利点です。また、正規表現という特殊な記法を使って詳細な検索も可能です。
改行しないで表示する機能も侮れません。特に僕が重宝しているわけですが、一文の長さを確認・調整しながら書くには欠かせない機能です。
開いているファイルがタブで表示される機能も地味に重宝します。複数のファイルを開いて、参照したり書き直したりしながらメインのファイルを書き進めるような作業が簡単にできるのはいいところです。 Word だとタスクバー（ Mac では何でしょうか）が一杯になってしまいますね。
ただ、これらの機能はクリティカルじゃないというか、絶対に有用というほどじゃないですね。だから真正面からお勧めできないのです。
開発者としては一流じゃない ところが多い
超一流企業のマイクロソフトが作った Word と比べるとテキストエディタの開発者は小規模な企業であったり一個人であったりと頼りない部分があります。製品としては大丈夫なんですが気持ち的に「大丈夫かよ」と思ってしまいます。
実際、一個人が作っているアプリなど、その個人が事故にでも遭えば開発は終わりかもしれません。長い目で見ると不安にならざるを得ませんね。
超一流開発者もいる
ですが先ほど超一流と言ったマイクロソフトが開発しているテキストエディタもあります。 VS Code と言います。無料です。プログラミング用なんですが小説執筆も問題なくこなせます。プログラマ向けなのでコンピュータを熟知していることが前提になっていて少し無愛想なんですが。
結局どうなのか
Word でいいのでは。個人的にはとても使う気になれませんが、 Word が手に入りやすい人にとっては Word でいいような気がします。
